「穴守稲荷」今昔物語
読売新聞(6月4日)の編集手帳欄に面白い記事を見つけました。概要は以下のとおりです。京浜急行に「穴(あな)守(もり)稲荷(いなり)」という駅がある。「羽田空港」の二つ手前の駅名となった穴守稲荷神社には、豊受姫(とようけひめの)命(みこと)が祀られている。この神社は、江戸時代に激しい波で堤防にあいた穴に由来するもので、浸水が田畑に害をなさないように祈ったものらしいとのこと。
この度新規の航空会社であるスカイマークは、6月中に運行を予定していた羽田発着4路線のうち、全線の1割にあたる168便を欠航する。パイロット2人が退職して、機長の人数が足りなくなったためということらしい。この手帳編集者は、人員の穴から万々が一にも、安全運行の落とし穴が生まれないことを豊受姫(とようけひめの)命(みこと)に祈っていた。
また、この編集者、“人員の「穴」にも御利益があるのかどうかは知らない”とも書いていましたが、私の考えでは、この神様「穴」があかないように祈る信者に御利益を授けるのが役割ですから、安全運行を願って止まない乗客には引き続きご加護があること間違いなしです。人員の問題は「穴」ではなく「溝」つまり管轄違いだったのではないでしょうか。