神秘の湖、蔵王のお釜?その3
刈田岳の東の山麓には、溶岩が冷えて固まった火山岩や火山礫がむき出しになっています。ここが賽の磧とよばれるところで、山岳修験の霊場としても知られ、蔵王寺が残っています。蔵王は近年トレッキングでも人気が高く、刈田岳山頂から山形県側にある最高峰熊野岳までのコースは片道50分ほどです。
殆どが平坦な尾根の馬の背なので、楽に歩くことができます。お釜を右手に眺めながらぐるりと回りこみ、熊野岳山頂に着くと、山形の市街地や月山、朝日連峰が一望できます。途中コマクサなどの高山植物も目を楽しませてくれます。4月はミズバショウ、6月から7月初旬かけては、イワカガミ、チングルマ、コマクサは7月いっぱい楽しめます。
7月はハサクンサシャクナゲ、7?8月はハクサンイチゲ、ハクサンチドリなどです。JR仙台駅から蔵王への定期観光バスが運行されており、観光の起点となる場所を結んでいますので、気軽に出かけることもできますし、オプションも色々あります。遠刈田温泉や青根温泉などでのんびりというコースもいいかもしれません。