ムサシの賢さ再発見?その1
シャッターの音を怖がるムサシは、臆病でその名に相応しくないのでは?と思った時期も正直ありました。しかし、よく考えてみるとそうではなく、争いや殺生が大嫌いな平和主義者だったことに気づきました。その証拠に、自分の比ではない小さな猫に威嚇されても、遠回りするしぐさは、相手を気遣っているためであるように思えたからです。
そのことを彼に尋ねてみたのですが、はっきりその通りだと答えました。そんな馬鹿な?とお疑いの方は直接聞いてみてください。ただし、彼の言葉が理解できる人に限ります。なにしろ日本語ではありませんから。落語めいた話はこれくらいにして、本物の“親ばか”の話が今日のメインテーマで、前段の話はそのプロローグに過ぎません。
彼が散歩を大好きなことは言うまでもありませんが、毎日あるいは、今このときの散歩コースを熟慮して、出した結論に基づき散歩をするという拘りについて紹介したいのです。こちらが、その方針に沿わないコースを強引に選択すると、真っ向から拒絶する姿勢はとらないのですが、最終的には思いを遂げるように私を仕向けるという技があります。この秘策については次回じっくりお話します。