蔵王山麓の温泉郷?その3
開湯400年の遠刈田温泉は、その昔蔵王権現の参拝客のための湯治湯として栄えました。蔵王山麓に広がる温泉街には40軒を超える宿泊施設がありますが、温泉の泉質は多彩で、ナトリウム、硫酸塩・塩化物泉などです。温泉街には「神の湯」と「壽の湯」という2つの共同浴場があり、5時30分?6時45分、9時?22時45分までで、料金は350円です。
遠刈田温泉には12枚のシールがついて1200円のお得な湯めぐり手形があり、入浴は11?20時で、発行日から6ヶ月間有効です。また、ユニークなサービスとして、「湯めぐり案内人」がいることです。湯めぐり案内人というのは、訪れた人に温泉の楽しみ方を案内する人のことで、小原、鎌先、青根温泉などの温泉施設に1?2人います。
ここでの一番の見所は、遠刈田系をはじめ、東北各地の伝統こけしや木地玩具5500点を展示している「みやぎ蔵王こけし館」でしょう。ここでは絵付けも体験できます。また、こけし館の近くには7軒のこけし工人の集落があり、ここでも絵付けができます。温泉街には、宮城県産の大豆を使用した手づくり豆腐店があり、店頭で食べられる店もあります。