ムサシのポーカーフェイス
レオ君にはすまないと思いながら、早く暖かくなり花粉が飛ばなくなれば、また一緒に歩けると思って毎日を過ごしてきましたが、最近は、話声はもとよりクシャミなどしようものなら、ここぞとばかりアピールするようになりました。たぶん、これにはムサシの策略ではないかと思われるふしがあります。そうです。ムサシが入知恵したに違いないのです。
しかし、当のムサシは一流のポーカーフェイスで、"一切関わりありません"という態度ですましています。わが家のムサシの粋なはからいを無視することはできません。まだ花粉の飛散は止みませんが、もうそろそろ覚悟を決めて、ムサシの誘導に乗ることにしました。その時のムサシの顔色を見れば、誰が仕掛け人かはっきりするはずです。
それにしてもワンちゃん達のあの鋭い感はどこからきているのでしょうか?私たちは、レオ君の家の近くを通る時は、忍び足で息を潜め、まるで泥棒が交番前を通り過ぎる時のようにしているのに、気づかれてしまいます。もちろん、彼はだれかれなく闇雲に吠えているわけではないことは明です。何か特殊な能力があるのかもしれませんね。