榴岡のシダレ桜
仙台藩四代藩主・伊達綱村が、生母三沢初子の霊を弔うため釈迦堂を建て、京都から苗1000本を取り寄せて植えたのが始まりと言われています。当時より茶屋などがあって花見の名所となりましたが、戦後の荒廃や樹木の衰退によって木々の本数が少なくなったため、シダレザクラの名所として甦らせようという機運が高まり、植樹が行われました。
今では、サクラの名所として広く知られ、サクラの季節になると花見を楽しむ人たちでにぎわいを見せます。平成元年に日本の都市公園100選に選ばれました。このサクラは、仙台枝垂桜ともいわれ、花色により、白枝垂桜、薄紅枝垂桜に区別される。このほか、八重紅枝垂桜、ソメイヨシノなど、360本の桜があります。
公園内には、サクラのほか、ウメ、ツバキ、フジ、ハギなども植えられ、季節ごとに彩りを添えます。噴水彫刻「杜のうた」は、夏になると涼しさを演出してくれます。また、旧陸軍歩兵第四連隊兵舎の一棟を移築した歴史民俗資料館もあり、仙台の歴史や民族に親しむこともできる市内有数の憩いの場となっています。