三神峯公園の桜
西多賀のシンボル的存在でもある三神峯公園は、昭和42年に開園され仙台市の桜の名勝として知られています。標高67.2mの高台、敷地面積8.1ha、公園東側からは、太平洋が一望できます。一帯は里桜やソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラなど36種類、約665本の桜の木で覆われ、仙台市内の公園の中では一番サクラの本数多いと言われています。
また、これらのサクラは、楊貴妃、天の川、江戸桜、てまり桜、太白ザクラ、仙台吉野桜などの名称がつけられていることでも知られています。このなかの「仙台吉野桜」は、平成20年に柴田農林高校の学生がバイオ育成した苗木を5本植樹したものです。平成21年には新たな遊歩道、茶屋(資料館)が設けられるなど、益々親しみやすくなってきています。
三神峯公園には、昭和20年9月の仙台空襲で全焼した旧制第二高等学校が明善寮と共にこの地に移され、昭和25年東北大学第一教養部と名称が変わり、昭和32年に川内に移転したという歴史があります。また、縄文時代前期の三神峯遺跡(竪穴住居跡、横穴式古墳群、富沢遺跡)や旧陸軍幼年学校跡地の記念碑があり、歴史の重みが感じる所でもあります。