益岡公園の桜
白石城のある益岡公園には約500本の桜があり、4月上旬からの桜祭りでは、ぼんぼりによるライトアップ等で訪れる観光客の心を和ませてくれます。白石城は白石市の中心部、益岡公園にあった平山城で、中世期末期頃、地元の土豪白石氏の居城でしたが、関ヶ原の合戦以降は、仙台城の支城として伊達家の重臣片倉氏が代々居城としてきました。
白石城は別名益岡城といい、標高76mの岡の上に築城されており、天守閣の高さは16mです。小高い岡の最上部に、本丸・二ノ丸・中ノ丸・西曲輪、中段には沼ノ丸・南ノ丸・巽曲輪帯曲輪・厭曲輪を置き、岡の周囲に館堀川を巡らし、南は空堀で切断し、館堀川で隔てた平地には三ノ丸・外曲輪を配置していたといわれています。
白石城の三階櫓(天守閣)は、文政6年(1823年)に再建された大櫓(三階櫓)を忠実に復元したもので、白石市のシンボルとして市民の誇りとなっています。石垣の城壁より望む白石城の大手二階門(大手二ノ御門)と三階櫓(天守閣)へは桜並木の坂を登っていきます。平成7年5月に復元された白石城は桜の花にひと際映え渡ります。