日和山公園の桜
石巻市の日和山公園は、市内中心部の旧北上川河口に位置する標高56mの丘陵地で、中世には奥州総奉行葛西氏の居城があったと伝えられています。かつて松尾芭蕉や曾良も訪れたことのある日和山は、石巻市の市街地と眼下に流れる旧北上川、遠くは松島、牡鹿半島、蔵王の山々などが望める景勝地で、日本百景にも選ばれております。
春の桜は、ソメイヨシノ、しだれ桜、八重桜、彼岸桜、山桜、四季桜など6種類約400本の桜があり、4月中旬頃には大勢の市民や観光客で賑わいます。また、サクラの季節と入れ替えにやってくる5月には、霧島つつじ、ベニ霧島つつじ、久留米つつじ、淀川つつじ、琉球つつじ、キシつつじ、平戸つつじ、モチつつじ、大柴つつじ、レンゲつつじなど10種類、約450株のつつじが咲き乱れます。
また、石巻市には多くの文化人が訪れており、日和山公園内には、「石川啄木碑」「宮沢賢治碑」「齋藤茂吉碑」「新田次郎歌碑」「釈超空歌碑」などが立てられているほか、北上川改修工事の責任者として有名な「川村孫兵衛像」もあります。太平洋にそそぐ旧北上川の景色を眺めながら、花見を楽しむことができる公園です。