大崎市古川羽黒山の桜
古川の羽黒山と言えば、秋を彩る彼岸花で有名です。彼岸花は、お彼岸でお墓参りをする時に、お寺の境内で見かけることからその名がつけられたようですが、一般的には曼珠沙華の名前で知られています。大崎市古川の北に位置する羽黒山公園は、国道4号線沿いにある小高い丘陵地帯にあり、ここには15万本もの彼岸花が咲き誇ります。
公園の頂上は平坦なのですが、下の道路からそれほど高くない位置にあり、この南側斜面一帯が深紅の花びらと鮮やかな緑色の茎が見事なコントラストを見せてくれます。成長の仕方は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30から50cmの花茎が葉のない状態で地上に突き出し、その先端に5から7個前後の花がつきます。
彼岸花で有名になりましたが、羽黒山公園は桜の名所でもあります。桜が咲く前に彼岸花がきれいに咲くよう、山全体の下刈りをしなければなりません。公園を訪れる方に少しでも喜んでいただけるようにと、地域の方々が汗を流しているようです。春先になると葉が枯れてしまい、秋までその存在が忘れられてしまう。この時が桜の出番というわけです。