青葉山公園の桜
仙台市を一望でき、遠く太平洋も望める景勝の地で、伊達政宗騎馬像が仙台市街を見守る豊かな自然に囲まれた公園です。近くには、島崎藤村詩碑、土井晩翠の荒城の月碑なども立っています。天守閣へ向かう道路の南側には、その名のとおり堀の面影を残す「長沼」があり、春には沼沿いの桜が華やかな風情を見せてくれます。
夏にはまた心地よい緑陰をつくり、訪れる人々に静かな空間と安らぎ与えてくれます。隣にある五色沼も緑に覆われ、水鳥たちが羽を休めています。この五色沼は、フィギュアスケート発祥の地としても知られているところです。道路の向かい側は、仙台国際センターの庭と周囲の緑が調和し、国際交流の拠点施設としてふさわしい佇まいを見せています。
ここから、仙台第二高等学校方面へ抜ける道の桜並木は、「桜の小径」と呼ばれるほどで、満開のころには装いが一変します。また、広瀬川沿いに続くイチョウ並木は、秋が深まると、敷き詰められた落ち葉で黄色い絨毯に様変わりします。さらに、仙台市博物館、復元された茶室「残月亭」、中国の文豪魯迅を記念する「魯迅の碑」などの歴史に触れることもできます。