ムサシの小さな旅
ムサシは中型犬にしては体が大きかったので、長時間車に乗せるはなるべく避けるようにしてきました。どうしても遠出するときは、途中でできるだけ散歩をしながら移動するように気を配りました。今回久しぶりに鳴子の紅葉を見に二人で出かけましたが、ここにはムサシと一緒に来て、河原でゆっくり遊んだ思い出があります。
何時のころだったかは定かではありませんが、確か季節は5月のゴールデン・ウイークごろで、ムサシは晩年に近かったような気がします。その時も、ムサシの大好きな栗団子を買い、帰り道に江合川の河川敷で遊んだのでした。その季節は、雪解け水のためか川が増水して、ムサシが吸い込まれるのではないかとハラハラしました。
そのムサシはというと、川辺のコンクリートにじっくりと腰をおろし、じっと川の流れを見つめていました。ちょっとだけの積りで立ち寄ったのでしたが、ムサシが気に入ったようなので、けっこう長時間にわたり河川敷を散策したことを思い出しました。今回は紅葉シーズンなので、水かさはそれほどでもなかったのですが、とても懐かしく感じました。