蒲焼割烹 大観楼
政5年(1822年)創業という鰻専門店が仙台市青葉区一番町にあります。「割烹蒲焼 大観楼」がその店ですが、この度、和食料理長が30年以上もかけて研究開発した「糠漬け鰻」が新たなメニューに加えられることになりました。皮を軽く炙って細かく刻んでたたくと、糠の香りときりっとした塩味で食がすすむ中々のものです。
噛むと、塩味とはまた一味違った鰻本来の味わいが口の中に広がり、二つの美味しさが重なっていきます。また、お湯を注げば、コクのあるまろやかな汁になり、ゼラチン質の皮が優しい風味になって口になじみます。鰻も糠も無添加なので後味がさっぱりとしているので、鰻の新しい食べ方を体験することができます。
鰻といえば蒲焼のイメージが強いためか、それとは全く別の食感は、鰻の新しい魅力を引き出してくれます。鰻は雑菌が多いため、本来は生では食べられませんが、一年間糠床に漬け込むことによって、乳酸菌が雑菌に作用し、生のままで食べることができるようになるといことです。細かく刻んでご飯にのせてお茶漬け、昆布だしの吸物もいけます。