鳴子温泉の誇り?その3
メタケイ酸の多さは鳴子全体に言えるのだそうですが、しんとろの湯の含有量は全国屈指なのだという。中山平の熱帯植物園の隣には、「うなぎの宿琢秀」があります。ここは客室17に対し、9本の源泉と7つの風呂をもっています。いずれも硫黄と芒硝を含むアルカリの重曹泉で、温浴効果が高く、美肌湯の成分も多い。
創業は平成3年、いまや鳴子でも屈指の人気旅館と言えます。温泉本来の姿、つまり、お湯そのものが見直されつつある現在、鳴子温泉郷では、宮城県の要綱により温泉地の新たな掘削は基本的に認められていません。豊富な泉質を持つ鳴子温泉郷の源泉は、かけがえのない郷土の遺産として後世に受け継がれていくことでしょう。
今回、この「うなぎの宿琢秀」で、PH9.4と鳴子温泉でも屈指のアルカリ泉である内風呂の「芍薬の湯」と岩風呂の「鶴亀の湯」に浸かってみました。とろとろとした肌触りは噂以上で、まさに名湯の名に恥じない極上の湯でした。そして、帰りは、大好物の元祖栗だんごを「餅処深瀬」で購入し、意気揚々と帰途につきました。