ミルフィーユ湯葉
宮城県は北海道に次ぐ大豆の作付面積を誇る大豆の里です。大豆には各県自慢の品種がありますが、宮城県の代表は大豆の目が白いことから名づけられたという「ミヤギシロメ」で、あまりくせがなく、甘みがほのかにあるのが特徴です。この「ミヤギシロメ」を使った豆腐を作っているのが、社会福祉法人はらから福祉会の作業所「蔵王すずしろ」です。
この豆腐は、宮城県内の生協などで販売されており、大豆本来の味がするというフアンも多いということです。そして、同じはらから福祉会の作業所である「分場はらから共同作業所(柴田町船岡)で、新商品として開発されたのが、豆乳を使った「ミルフィーユ湯葉」です。この湯葉は幾層にも重ねた湯葉をお菓子のミルフィーユを湯葉に見立てたものです。
豆乳を80度に温め、15分間隔で表面らできた湯葉を引き上げる。その数32回で引き上げる時に二つ折にするので64層になり、重さは約1?にもなります。重ねる時に豆乳を間に挟むので、豆腐と湯葉の柔らかい層ができます。このひと手間が、食べたときの口当たりにつながります。清潔な環境で、添加物を一切使わない宮城の安心はこうして生まれます。