鳴子温泉の誇り?その1
鳴子温泉郷の最も東に位置するのが、川渡温泉ですが、川渡温泉に限らず鳴子には今でも自炊湯治のできる宿が多く残っています。かつては、温泉といえば自炊が一般的でしたので、周辺の農家や沿岸部の漁師さんたちが、季節の節目に体を休めるため、2?3週間の長逗留をするというのがごく当たり前のことでした。
温泉地の朝市は、こうした湯治客が食材を調達するためのものだったのです。川渡温泉は鳴子の中でも古い温泉場であり、鳴子噴火の際に湯が湧き出た場所に、温泉石神社が祀られています。川渡温泉の中心にあるのが「藤島旅館」で、「真癒の湯」と呼ばれ風呂は、重曹や芒硝を含む硫黄泉です。大浴場は立ち寄りでも、7時から24時まで入れます。
入浴料はわずか200円で、地元の風呂としても利用されています。一方反対側にある観光地として知られている吹上間けつ泉の近くには、「峯雲閣」があります。内湯につながって大きな露天風呂があり、その先に天然の滝の温泉「大湯滝」があります。緑に囲まれた露天風呂と湯の滝を目当てに来る温泉マニアも多いということです。