鳴子温泉の誇り?その5
アトピー治療のためこの「西多賀旅館」を訪れた人に聞くと、始めは毒素が出るため症状がきつくなるのだそうですが、その後きれいに治るのだといいます。そういえば子供のころにそんな話を聞きた事を思い出しました。その旅館がここだったとは全く意外でした。「薬湯」といえば、「ホテル瀧嶋」の名がよく知られています。
源泉は建物の地下にあり、浴室も源泉のすぐ隣につくられています。源泉の熱い蒸気が浴室の上部に白くこもっており、温浴効果がきわめて高いというわけです。お湯の強烈な個性と効能が人気を呼び、休日には日帰り湯が順番待ちになることも多いとか。川度温泉と鳴子の中間に位置するのが、東鳴子温泉で、「重曹泉」の温泉地として知られています。
ここの温泉も特徴があり、重曹泉は肌の脂肪や分泌物を乳化させる作用があり、「美肌の湯」などともいわれ、源泉は全国屈指と言われています。明治後期の創業といわれる「旅館大沼」には源泉が2種類あり、創業以来の自家源泉は「赤湯」と呼ばれる独特の紅茶色した純重曹泉です。これは植物に由来する有機物を含むモール泉ともいわれる希少な源泉です。