ムサシへの報告?その3
7月に入ってまもないある日のことです。いつものように散歩を終えて、机に向ったときあることに気がついたのです。東側のガラス戸にヒビが入っていたのです。朝に空気を入れ替えるために戸を開け放った時にはなんでもなかったのに、いったいどういうことなのだろうと不思議に思いましたが、全く心当たりがありません。
このガラス戸は網入りで、見るからに丈夫そうなので突然何の圧力もなしに壊れるなんてにわかには信じられませんでした。しかし、そのときあることを思い出しました。二階の寝室の網いりガラス戸も2年ほど前に同じようにヒビが入りました。そのときはムサシが何らかの拍子に体当たりしたためだと思い、特にムサシに尋ねるまでもないと思いました。
ただ、この網入ガラスにヒビが入るくらいなので、ムサシは相当痛かったのではないか思うのですが、そうした様子は全くありませんでした。こうした現象はたぶん数回の地震により金属疲労を起こしていたガラスが、風などのふとした圧力で臨界点に達したためであることに気がつきました。このことを一番知っていたのはムサシだったというわけです。