ウェルネス伯養軒
こばやしと並んで、仙台の駅弁を盛り上げてきたのが、明治23年(1890)に販売開始した伯養軒です。青森、岩手、福島の各県でも駅弁を販売しています。その中での一番人気は「鮭はらこめし」ですが、昭和57年の東北新幹線開業とともに誕生して以来、長年愛され続けている定番弁当で、サケとイクラと茶飯、3つの味と食感がたまりません。
「うにめし」もまた人気メニューの一つで、茶飯の上にふっくらと蒸しあげたウニとフレーク状のカニ、そして錦糸玉子がのったシンプルなデザインですが、口に運ぶと海の風味がいっぱいに広がります。濃厚なウニとカニに対して、あっさりとした錦糸玉子がほどよく調和し、絶妙なハーモニーをかもし出してくれます。
この2つに次ぐ人気者が「笹巻きえんがわずし」です。三陸の女川港に水揚げされた、カレイのえんがわを使った押し寿司で、青シソ入りの酢飯と、脂がのった、とろけるような、えんがわがほどよく調和し、付け合せのライムが爽やかさを演出します。サケ、イクラ、ウニ、カレイ、いずれも三陸沿岸の旬のものをふんだんに使っているのが特徴です。