ボヤキ野村の粋な計らい
このところ勝ち星から見放されている楽天ゴールデンイーグルスですが、ホットなニュースを紙上に見つけました。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため車椅子生活を送っている仙台市の会社員沼田早苗さん(24)が8日、クリネックススタジアム宮城で行われた楽天ゴールデンイーグルス対ロッテ戦で始球式に挑みました。
数日前の新聞(河北新報)では、「障害のある人たちに少しでも楽しい思いをしてもらおうと企画している」として、監督自らが沼田さんをマウンドまでエスコートすると報じられていました。しかし、練習を終えて帰宅する予定の田中マー君をベンチで呼びとめ、「協力してくれ」と依頼したことで往年のキャッチャー野村が実現したとのこと。
顔を見ると文句を言われそうな「小言コウベイ」の野村監督には珍しい粋な計らいに、球場も和やかな雰囲気に包まれました。勝負の世界にもこうした潤いがあってもいいと考えたのか、それとも、これをきっかけにチームの沈滞ムードを払拭しようと考えたのかは知る由もありませんが、価値ある一球となったことは間違いなかったようですね。