宮城おとぎ街道?七ヶ宿町
七ヶ宿町は、総事業費1260億円、貯水量は東京ドーム90杯分という宮城県一の規模を誇る「七ヶ宿ダム」のある町として有名です。湖畔の七ヶ宿公園には町名にちなみ、77種7777本の樹木が植えられています。このダムの上流にあるのが「滑津大滝」で、高さ約10m、幅約30m、川幅いっぱいに流れ落ちるこの滝は、二階滝とも呼ばれています。
散策道か轟音と水しぶきをあげる迫力を楽しむことができますが、この下流には、昔、参勤交代の秋田の殿様が滑津宿付近で娘を見そめたが、病気で死に別れをし、そのことを嘆き、娘に似せて振袖姿のお地蔵様を刻ませ供養したといわれる「振袖地蔵」がありますし、更にその下流側に宿場の面影を今に残す「安藤家本陣」があります。
また、旧中山七ヶ宿街道には、樹齢350年の松が2本、親子のように並んでいます。傍に建つ庚申塔と呼ばれる石碑には、旅の安全を祈って大わらじが奉納されています。今なお繁栄の面影を色濃く残す宿場町は、今日も「振袖地蔵」や「親子松・おおわらじ」に見守られながら、観光客の訪れを心から歓迎しています。