三瀧山不動院
仙台駅に程近いクリスロード商店街の一角に、あの有名な仙台四郎を祀った三瀧山不動院があります。大きな四郎像はいかにも福々しい笑顔を見せています。この仙台四郎は仙台の福の神として知られ、明治初期に実在した人物で、言葉などは明瞭ではなかったが、いじめられても、いつもにこにこと町を闊歩していたということです。
四郎が立ち寄る店は不思議と繁盛すると評判になり、花柳界や芝居小屋では大切にされたということです。1885年(明治18年)には祭りの先導も務めたといいます。なくなった後は、その写真を飾る店が増えたということです。四郎の存在が全国的に知られるブームになったのは、バブル崩壊後のことだといわれています。
今や参道の店には四郎の姿がプリントされた色紙やストラップなど福の神グッズがいっぱい。今のご時世に全国から人が訪れ、四郎の像を3体も買った人がいるそうです。今年は東京・明治座でコロッケさんが仙台四郎に扮した芝居も上演される。再び、四郎ブームが起こるかも知れないと、不動院には「笑顔で挨拶を交わし、小さなことにもよろこび、嘘をつかず、悪口を言わず、全てのことに感謝し、人のしあわせを祈る」との言葉を掲げています。