三宅一生さんの勇気ある決断
世界的なデザイナーで知られるあの三宅一生さんが、7月14日の米紙ニューヨーク・タイムズに、7歳の時に広島で被爆した体験をあかし、「核兵器なき世界」を訴えたオバマ大統領に広島訪問を呼びかけたという。三宅さんは、今まで被爆体験を話すことは殆どなかったが、オバマ大統領の言葉が「私の中に深く埋もれていた何かを呼び覚ました」と述べた。
三宅さんは、原爆が投下されたときの「真っ赤な閃光に続いて黒い雲があがり、人々が逃げまどう」風景が今も目に浮かぶと記した。放射線を浴びた母は後になくなったとのことです。8月6日に広島で開かれる平和式典への大統領の出席は、核廃絶に向けた「現実的で象徴的な一歩になる」と力強く訴えています。
このきっかけになったのは、オバマ大統領が今年4月に、訪問先のプラハで、核廃絶を希望するという演説であったという。このプラハでの演説に感銘を受け、オバマ大統領に手紙を送ったのだそうです。一つの演説が胸を揺さぶり、これまでの心の封印を解き放し、生き延びる者の、発言する「責任」を呼びおこしたのでしょう。