ふじや千舟の「支倉焼」
一意専心の心で、ひたすら手作りにこだわり続けて50年、和の白あん、洋のフレッシュバター、くるみの香ばしさが一体となった「支倉焼」が誕生しました。和菓子職人と洋菓子職人が一緒に仕事をすることなどなかった昭和33年、先代の「今までにない洋菓子を作りたい」という情熱から生み出されたのが、この「支倉焼」でした。
その5年後に、商品をこの一品に限定して以来、「ふじや千舟」の店頭を飾る商品は、この一つだけというこだわりようです。仙台市内に6店舗構える現在でも、そのひたむきさは変ることなく、生地の練り合わせ、あん包み、木型による成型まで全てが職人の手作業です。この名前は、あの支倉常長にちなんでのものです。
日本と西洋を結んだ常長の偉業と新しい和洋菓子を重ね合わせたものだということですが、実際に食べてみると、サクッとしているのにコクがあり、なるほど和洋折衷とはこういうことをいうのかと一人で納得しています。歴史と伝統に守られた不思議な味わい、それがふじや千舟「支倉焼」の狙いどころなのかもしれません。