古川八百屋市
4月から6月末までの3と7のつく日に、旧古川市の熊野神社境内で行われる八百屋市(やおやまち)は、今も春の訪れを告げる古川の風物詩として多くの買い物客に親しまれています。戦国時代末期に仙台藩主伊達政宗公に古川城を任された鈴木和泉元信が、町の経済安定を図ろうと市を起こしたのが始まりだそうです。
古川地区には、「三日町」「七日町」「十日町」などの地名が残っていますが、この地名も市が開かれた日にちに由来するといいます。市の開始時間は御膳6時で、熊野神社境内には、取れたての野菜、果物、山野草、漬物をはじめ竹細工、工芸品、雑貨、衣類、刃物、おもちゃなど多種多様な品々が並び、早朝から掘り出し物を求めて賑わいを見せます。
この古川八百屋市が終わると、11月まで日曜朝市が開かれます。こちらも夏の風物詩として定着しつつあるということで、市内はもちろん、近郷近在からも地域の特産品を持ち寄って、訪れる人々を喜ばせてくれます。昨年は、岩手・宮城内陸地震の影響で中止になった、栗原の朝市のメンバーがこの日曜朝市に飛び入り参加しました。