油麩の不思議な感触
登米市にあるみやぎの明治村では、150年の歴史を持つ「元祖・熊本油麩」を使った「とよま丼」が人気です。明治村観光のついでに是非お越しくださいという女将の海老名さんは、80年以上も続く旅館の三代目。家族ぐるみで「味処もん」を支えています。30年ぐらい前、親子丼の鶏肉が食べられないというお客様のために作ったのがきっかけだそうです。
卵の黄み、長葱の緑、紅しょうがと彩りも鮮やかな「とよま丼」は、卵の乗った油麩の部分とご飯を一緒に口に入れると、油麩が溶けていく不思議な感触があり、その後に油麩独特のコクと旨みが口の中に広がります。卵のまろやかさと具やご飯が見事に調和した、なかなかの趣がある丼に、鶏肉ベースのはっと汁もよく合います。
また、登米といえばもう一つ、とよまポークの豚角煮丼も見逃せない一品です。柔らかく煮込んだ大きな切り身は、トロリととろける感じでご飯や野菜とよく合います。とよまポークの豚角煮丼の方は味噌汁、小鉢、漬物がセットですが、とよま丼はこの他にはっと汁セットもありますので、お好みでオプションが楽しめます。