地元にちなんだ名前をつけた菓子
姥杉、薬師太鼓、原人のさと、白鳥サブレーなど地元の名所にちなんだ名前をつけたお菓子がずらりと並んでいる。ここは栗原市築館薬師にある杉薬師まんじゅう「喜久乃屋」です。店に入ると、人気キャラクターをデザインした創作デコレーションケーキの写真が目に入りますが、まんじゅうや落雁などを作ってきた大正時代からの老舗なのです。
近年はケーキやプリンを牛皮でつつんだ「モチプリン」なども注目されているとのことですが、ご主人の鈴木政彦さんは3代目で、それぞれの代ごとに地元の名所にちなんだ名前のお菓子を作っています。杉薬師まんじゅうもその一つということですが、贈答品や土産には重宝されているようです。
その時代ごとに大きさや味を変えてきたそうですが、メインのまんじゅうは、生地はやや薄めでふんわりとしており、しょう油を加えてあるため茶色で、少ししょっぱめに仕上げてあり、あんの甘さと調和した絶妙な味です。この他には、くるみあん味のまんじゅう、酒まんじゅう、珍しいところでは、ドライいちごの入ったいちごまんじゅうなどもあります。