ちょっぴりうしろめたいこと?その2
しかし、当の本人(ムサシ)は、人間社会の偏見をとっくに見抜いており、私たちを攻めるようなことはなく、むしろ斟酌している私たちを気遣っているようにさえ見えました。その寛大な態度に改めて感動しました。それは気のせいだと思われるかもしれませんが、聞き分けのない子供とはくらべものにならないくらいです。
それはともかくとして、ワンちゃんに対する考え方では、日本はまだまだ発展途上国ですね。ドイツなどではワンちゃん同伴で食事に出かけるのは当たり前だと聞きます。もちろん、他人に迷惑をかけないよう、きちんと訓練されていることが前提でしょうが、日本のワンちゃんだって、それぐらい簡単にクリアできると思うのですが。
そうはいうものの、「ワンちゃんに対する偏見を改めよ!」と国にねじ込む勇気もないので、ひたすらムサシに言い訳するぐらいが関の山でした。このうしろめたさは今もって解消されていませんが、少なくとも家の中では、ムサシが親分であることは自他共に認めていますので、かろうじてバランスが保たれているというところでしょうか。