ムサシにとってもう一つの苦手なこと?その1
わが家のムサシは、花火の音が大の苦手であることと先に書きましたが、この点は2年ほどで克服できたようです。しかし、どうにも苦手なものがもう一つありました。それは、市で行う狂犬病の予防注射です。元々病院も多少苦手ではあったのですが、屋外で機械的に行われる狂犬病の予防注射だけは、どうにも受入れがたいようでした。
僕(ムサシ)は、今までヒトを噛んだことはないし、これからも噛む予定ない。第一ヒトぐらい食えないヤツはないとさえ思っている。それなのに狂犬病などと勝手に名前をつけて、これでは犬権(人件)侵害ではないかというのです。そういえば、噛みつくのはムサシではなくて何時も私の方だと妙に納得しているから余計に始末が悪い。
そんなわけで、毎年この時期になると二人がかりで彼を押さえつけるものだから、愛想をつかされてしまうのではないかと怖くなり、来年からはこのようなことがないようにしなければと、家族で真剣に話し合いましたが、これといった解決策は見つかりませんでした。そこで改めて彼の意見を聞いてみることにしました。するとその答えは単純明快でした。