お客様から頂いた心の財産
先日、なんとなく見覚えのある顔のご夫婦が来店されました。ご主人が“私のことを覚えていますか”というのでよく見ると、確かにあのときのお客様だということをすぐ思い出しました。そのお客様も、私が思い出したことを悟ったらしく、あのときはたすかりましたと、まるでご本人のように丁寧にご挨拶をいただきました。
確か数ヶ月前だと記憶していますが、ある団体のお客様の一人が風邪薬はないかと言われたので、ちょうど持ち合わせがあったので水と一緒に差出し、残りも少し持っていってもらうことにしました。今日は近くまで来たものだから、そのときのことを思い出して寄ってみたということのようでしたが、思い出したわけがもう一つあるというのです。
それは、旅行に出かける前から調子が悪かったのですが、盛り上げ係りであるお客様は、皆さんの期待を裏切るのが辛くて、つい無理をしてしまい旅館では氷枕のお世話になる羽目になったということです。帰りのバスの中で薬屋さんに寄ってくれと頼んだところ、ドライバーさんが、「それよりいい所がある」といって当店に案内したということでした。心の財産がまた一つ増えたようで、とてもリッチな気分になりました。