コンブのはなし?その1
コンブは、一言でいうとヘルシーで栄養素が多く含まれているということでしょう。まず、コンブのエネルギーですが、1食分(約3g)あたり、何と4.3kcalですから、とてもヘルシーでカロリーの摂取が気になる方にはピッタリな食品です。そのうえ、日本国民の殆どが不足しているカルシュームは、牛乳よりも含まれています。
カルシュームは骨や歯の形成を助ける重要な栄養素です。また、食物繊維もまたたっぷりで、コンブを始めとした海藻のヌルヌル成分によく含まれています。食物繊維には、水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」がありますが、コンブは水溶性で、粘質多糖類であるアルギン酸やフコイダンがたっぷり含まれています。
更に、いわしやさばなどの魚類に含まれているというヨウ素(ヨード)は、甲状腺ホルモンのチロキシンとトリヨードチロニンをつくる材料になっており、交感神経を刺激することでタンパク質や脂質糖質の代謝を促す働きを持っています。ヨウ素は基礎代謝を高め、特に子どもにとっては、体や知能の発育を促進させる働きがあります。そのヨウ素含有量が圧倒的に多いのがコンブなのです。