花山鉄砲まつり
道の駅「路田里はなやま」の隣にある「ふるさと交流館」には、花山の歴史と文化を紹介している展示室があります。ここで目を引くのは300年近い歴史を持つ鉄砲まつりの展示コーナーでしょう。鉄砲まつりは1712年(正徳2年)領主遠藤家の奥方が幼君の病気平癒を祝い鉄砲隊に礼砲を撃たせたのが始まりだそうです。
12丁の古式火縄銃の銃声が花山ダム湖畔に響きわたります。県内唯一の火縄銃で、日本最古の霊砲術が毎年披露されます。また、御嶽神社から発進する鉄砲組みの一糸乱れぬ行列もまた見事です。当日は、正午に行列関係者祈祷神楽奉納に始まり、午後1時に子供みこし、稚児行列とともに、鉄砲組12名、猿田彦ら50名からなる行列が1kmねり歩く。
3世紀の歴史が轟くこの祭りは、藩政時代を身近に感じさせてくれるイベントだけあって、毎年多くの見物客が訪れます。このあたりはまた、現存する番所として全国でも数少ない仙台藩花山寒湯御番所跡、剣豪で有名な千葉周作ゆかりの家などの見所も多いので、少し足を延ばしてみる価値は十分あります。これらの見所は後日改めて紹介します。