南三陸町の民宿「下道荘」
父親が始めた民宿「下道荘」は、この界隈では最も大きいという。約60名が宿泊でき、地元の宴会にもよく使われるほか、ビジネス客の利用も多い。長男の菅原由輝さんは、父親とホタテやホヤを養殖しながら、この大きな民宿の厨房を切り盛りしています。仙台で調理師の資格を取り、ホテルや仙台市内の一流和食店で約4年半修行を積んできた。
細かい調理から最後の盛りつけまで、決して人任せにしない。料理の一品一品に自ら手をかけ、心を込めるという拘り。タイミングよくアワビ漁があった日に当たれば、夕食にアワビが食卓に乗るし、大物が釣れれば活きのいい魚が食べられます。食材はなるべく自家製の物をお客様に提供するというのが下道荘のポリシーです。
そのため、米も自家製で、父親が田植えから稲刈りまで、丹精こめて行います。また、地域のために様々な役目を一心に果たしている父親の姿を目の当たりにし、看板を守らなければという2代目としての決意を新たにしている。海も山もある南三陸町は、あわただしい日常を忘れてのんびりしながら、極上の料理を家族で楽しめる最高のリゾート地です。