カネタケ青木商店?その1
カネタケ青木商店は、仙台市太白区で100年続いている酒販店です。5代目の青木智之社長が地酒に着目したのは35年ほど前というから、まだ20代だったことになる。その青木社長が言うには、「最近の地酒は、絞った後にろ過せず、そのままの味で出される傾向がありますね」とのこと。そのため酒の味は全般に濃い目になってきており、「食中酒でもいいし、肴なしでそのまま飲んでもいけます」とも言っています。
「酒屋は免許制だったので順調でしたが、大手の酒を売るだけではつまらないと思いまして...」。そこで、東京で始まっていた地酒の勉強会に毎月参加し、蔵元にも出向いて、地方の酒を店に並べ始めた。「初めは思うように売れず、酒をずい分捨てました」と回顧しています。その後、地酒ブームが到来し、青木さんは一気に忙しくなりました。
山形の「十四代」や青森の「田酒」の蔵へ、人気に火がつく以前に出向き、契約をとりつけました。また、若干遅れ気味だった宮城県では、蔵元を後押しするようにして、いい酒のPRに努めてきたということです。「すでに売れている酒を扱うのではなく、これから売れる酒や蔵を探しだしてバックアップしていきたいですね」と意気込んでいます。