カネタケ青木商店?その2
地酒専門店の醍醐味を語る青木さんによれば、今後注目したい酒やこの時期の旬の酒は、秋田の「一白水成」、青森の「八甲田おろし」、会津の「写楽」で、それぞれ若い蔵元が懸命に取り組んでおり、コストパフォーマンスの高い酒が生まれているとのことです。一方すでに人気を集めている蔵でも、季節の限定酒、特別醸造酒など見逃せないものが出ているということです。
「いい酒を造ろうと頑張っている蔵はやはり伸びます」ともいう。「瓶の中に答えがありますよね。美味しくて、値段が納得いけばいいんです」と妻の典子さんも言葉をそえます。「プラス、蔵の前向きな姿勢が見えれば、私たちもどんどん売りたくなりますよ」とも。夫婦で好みは違うというが、いい酒の基準は一致しているようです。
さらに、青木さんは酒米への拘りについてもこう語っています。山田錦、雄町など酒米にもいろいろあるが、「酒の美味しさの中に、米の味を感じてほしいですね」。飲食店とタイアップして行っている酒の会でも、最近は米の味を重視しているとのことです。左党成らずとも参加してみたくなるような熱意が伝わってきます。