志津川のモアイ像
昭和35年5月23日、チリで巨大な地震が発生しました。それから約22時間後に日本に津波が押し寄せたのです。地球の反対側からまさか津波が来るとは考えても見ませんでしたが、その距離なんと1万7千kmというから凄いものですね。三陸地方の志津川町を襲った津波の高さは6mというとてつもないものでした。
この津波による死者、行方不明者は全国で140人に昇りました。宮城県ではこの日を防災の日と定め、教訓を後世に伝えたようとしています。南三陸町志津川の松原公園に立っているモアイ像は、津波襲来30周年にチリ共和国との友好の証として作られたものです。このモアイ像は戸倉地区にも建てられています。
三陸地方はリアス式海岸であり、津波が湾内に進むにつれ高さが増幅されるため、明治29年には死者、行方不明者2万7千人、昭和8年には3千人が犠牲となった三陸津波が起こっている。モアイはチリのイースター島に立つ巨大な石像で、島には900体ほど並んでいるそうですが、未来に生きるという意味だそうです。