泣くになけない霊感商法被害
摘発される霊感商法は氷山の一角なのでしょうか。それにしてもひどい話ですよね。人の弱みにつけ込む卑劣なやり方で、高額の金品を売りつけること自体許しがたいのに、剥いても、剥いても辿り着けない中身の正体が、「力」と書かれた紙切れ一枚では、泣くになけない思いだったのではないでしょうか。
どうしてそんな術中にはまってしまったのかと、第三者はいうかも知れないが、人はそれぞれ他人には言えない悩み事の一つや二つ抱えているものです。そんな心の隙間に入り込み、しまいには抜き差しならないような状況に追い込んでしまう。“人をみたら泥棒と思え”という教育でも受けない限り、こうした巧妙な手口を防ぐことは困難です。
「幽霊の正体みたり枯れ尾花」という言葉がありますが、これではまるで「神様の正体みたり紙一枚」ですね。この紙切れを見た被害者の方々は、さぞがっかりして紙切れを手から落としてしまったことでしょう。まさか「力」を落とさないようにとの謎かけでもないでしょうに!こうした詐欺師のターゲットにはなりにくい私(財力がないため)にも、何故か許せない思いがこみ上げてきます。