「樅の木は残った」の船岡城址
昭和45年に放送されたNHK大河ドラマ「樅の木は残った」は山本周五郎の原作によるものであるが、この題材になったのが歌舞伎の「伽羅先代萩=めいぼくせんだいはぎ」で有名な伊達騒動である。この事件は加賀騒動、黒田騒動とともに三大お家騒動と呼ばれた。
仙台藩3代藩主であった伊達綱宗が放蕩三昧であっため、叔父にあたる伊達宗勝等により強制隠居させられ、僅か2歳の伊達綱村が4代藩主に就任した。一般に伊達騒動と呼ばれるのはこの綱村隠居事件に端を発した寛文事件を指すといわれている。大叔父にあたる宗勝が後見人となり実権を掌握した後、家老の原田甲斐宗輔らとともに集権化を図った。
このドラマでは原田甲斐役の平幹次郎をはじめ、ドラマ発出演の田中絹代、国民的アイドルの吉永小百合、佐藤慶、高橋昌也、香川京子、志村喬、若林豪など豪華な顔ぶれが勢揃いした。このドラマのタイトルにもなった樅の木が、今もひっそりと船岡城址公園に残っている。
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