任せるという言葉の曖昧さ
しばらく前の話ですが、ラジオである著名なインテリア・デザイナーが嘆いていたのを思い出しました。その人曰く、「お任せします」と言われるぐらい困ることはないというのです。もちろん、本気でそういうのであれば、プロとしての本領が発揮できるのですが、実はそうではないということのようです。
その証拠に、具体的なプランが出来上がると、この色のコーディネートはどうとか、結構注文が多くてやり直しの連続になってしまい、結局は二重手間、三重手間になるので、「お任せします」といわれるのはとっても怖いという趣旨のお話だったと記憶しています。
みんなで食事をしようということになった場合もこのようなことを経験しますよね。何でもいいといった人ほどブツブツ文句を言うというあれですよ。そういえば、政治の世界でも、「任せた」、「そこまで任はせていない」などといった似たような話が最近あったような気がしますが、私の勘違いでしょうか?