知ったかぶりは迷惑
落語の怪談話で落ちのセリフは最高の聞かせどころですよね。ひとくさり喋った後で「さて恐ろしきは執念なり」と落とすところ、前の席に陣取っていた子供に先取りして「さて恐ろしきは執念なり」と言われてしまって面目丸つぶれという話がありましたが、この話には続きがあります。
次の機会にも同じ子供が出張っていたので、先取りの落ちを予測した噺家は、クライマックスでさて恐ろしきはとそこまでいうと、子供は案の定「執念なり」とやった。そこで噺家はおもむろに「妄念なりと」と切り替えして技ありとなり噺家に軍配が上がった。
ところがその次の機会もまた例の子供が待ち構えており、今度は「執念か妄念か」といった。さすがに困り果てた噺家は「う?ん残念だ」といったとか。確かに、知ったかぶりや博学は時に暴力となることもありますが、だからといって、自分の行動を他人に確認するのはまたオトボケが過ぎると思うのですが?ほら額に汗しているあの人の話ですよ。
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