七ヶ宿街道
現在の国道113号線は、そのむかし出羽と陸奥を結ぶ山中七ヶ宿街道と呼ばれていました。街道沿いに七つの宿場があったことからこの名がつけられたといいます。陸奥・出羽13大名の参勤交代や城米輸送の要路として、出羽三山詣でに向かう庶民などで大いに賑わったということです。今もなお、関、滑津、湯原など7つの宿場には本陣の遺構があります。
当時の面影を偲ばせるこの街道は、「日本の道路100選」にも選ばれていて、滑津大滝や七ヶ宿湖、材木岩など見所が多い。七ヶ宿湖は平成3年に完成した東北最大級のロックフィル式ダムである七ヶ宿ダムの誕生によって生まれた人造湖です。湖畔は自然休養公園としても整備されていて、ボートやフィールドアスレチックなどが楽しめます。
また、以前にも紹介した滑津大滝は、白石川の上流にある標高10m、幅30mの滝で、高さはそれほど高くはないが、川の全流が二段になり轟音を響かせながら落ちてくるさまは迫力満点です。その姿から「二階滝」という異名でも呼ばれています。特に夏場は緑が美しく、川辺を渡る涼風を、車から降りて体感していただきたいものです。