宮城サクラの名所?県立自然公園旭山
のどかな田園地帯を見下ろす標高174mの旭山。ふもとにある大鳥居から山頂までの800mの参道が桜の並木になっていて、ハイキングコースとしても最適で、シーズンにはソメイヨシノ、山桜、ツツジなどが楽しめます。山頂は広大な芝生に覆われていて、その周りを千本桜が囲んでいます。天気がよければ牡鹿半島や金華山、松島も見渡せる。
また、中腹には急な断崖に建てられた旭山観音堂があり、長年にわたり風雪に耐えてきた歴史が感じられます。このお堂は亡学童や戦没者の冥福を祈るため昭和13年に建てなれたもので、文豪徳富蘇峰の定礎によるものです。子持ち石に囲まれた堂は平安時代の様式で、三間二面単層四柱造りの本瓦葺回廊を巡らしてあり、京都の清水観音堂様式です。
本尊聖観音像は国方林三作の国法級傑作といわれています。子供の成長を願い、幼くしてなくなった子供の霊を慰めるために、地域の寄付によって建てられたもので、現在は地域で管理しているそうです。子供を思う親の気持ちは何時の時代でも不変ものです。そのことを改めて教えくれる観音堂へも、足を延ばしては見てはいかがでしょうか。