宮城サクラの名所?日和山公園
旧北上川河口近くの高台にある日和山は、太平洋、牡鹿半島、石巻市街まで見渡せる景勝地として知られています。江戸時代から既に桜の名所として知られていましたが、鹿島御児神社前の桜公園は海を眺めながら花見を楽しめるとあって、石巻地方では屈指の憩いの場として親しまれています。広い斜面からもうすぐ宴の歓声が聞こえてくることでしょう。
ここは、石巻城跡を整備した由緒ある公園で、多くの文人が訪れ眺望を絶賛したと伝えられているところで、芭蕉と曽良も奥の細道の旅で訪れたという記録もあり、二人の像も建てられているほか、宮沢賢治、斉藤茂吉、石川啄木、山種山頭火などの歌碑も立てられています。標高56mの小高い丘には、歴史の重みが感じられるスポットが随所にあります。
また、この公園のある日和山は、通称「鰐山」とも呼ばれ親しまれていますが、北上川の向かい側にあたる湊方面からこの山を眺めたとき、鰐の形に似ていることからそう呼ばれるようになったと伝えられています。日和山公園は桜の後にツツジが咲くことでも有名で、初夏の香りを求めて訪れる人も多いということです。