宮城サクラの名所?平筒沼
ヘラブナ釣りの名所として知られる平筒沼(びょうどうぬま)は、米山地区と豊里地区にまたがっており、昭和60年に町民参加で植えられた600本の桜でも有名です。4月中旬には一斉に咲き出し、花見客で賑わいます。沼を囲む遊歩道沿いに植えられたサクラを見渡すように、沼の中央に架かっている全長188mの浮き桟橋も魅力的です。
桜まつりの期間中はライトアップされ、水面に映る並木が幻想的です。この沼の中には弁天島という島があり、かなしくユーモラスな僧侶と赤い蛇の物語が伝わっており、今でも祠と鳥居が残っています。また、これとは別に行商に来た2人の女性の物語も、ユニークで1人が沼の主になってしまったという経緯も豪快そのものです。
平筒沼は、サクラの季節ばかりではなく、夏から冬にかけても色々なドラマが展開します。例えば、沼の東側にある憩いの森は33ヘクタールの広さで、全長3,044mの散策路があり、ブナやナラの自然林が楽しめます。秋はコスモスと紅葉、冬は白鳥やガン、天然記念物にヒシクイなど750羽の越冬隊が静寂の水面を揺らします。