宝ヶ峯縄文記念館
石巻市旧河南町の斎藤家は東北屈指の大地主であった。戦前には1,400haの田畑を所有し、酒造業なども営んでいた名家として知られていた。戦後の農地改革で田畑は手放した。宝ヶ峯縄文記念館は、明治時代に別荘を建てるために道路を開削したとき、発見された出土品である土器や土偶、石器など200点以上が展示されています。
宝ヶ峯遺跡という名前は、発掘調査に当たった東京大学教授によって名づけられたものです。記念館は、斎藤家で使用していた茅葺屋根の美しい建物を利用している。斎藤屋敷と呼ばれる縄文記念館は、斎藤家の邸宅の敷地内にあり、手入れのゆき届いた見事な庭園の中にあります。入り口を入ると、まず目に入るのが形のよい松と石灯籠です。
飛び石をわたってゆくと庭にでます。9代目の当主前衛門氏が明治時代に造成した池泉回遊式庭園で、邸宅や蔵、背後の丘陵や竹林も一体感があり、素晴らしい景観を作り出しています。背後の洞窟から湧き出している金名水と呼ばれる名水が庭を流れ池に注がれている。また、蔵の中には斎藤家の武具や家財道具なども展示されています。