涌谷町の「おぼろ汁」
天平ろまん館浪漫亭の「おぼろ汁」は、金鉱山の歴史が学べる施設の中にある食事処ですが、おぼろ汁にうどんが入った「おぼろうどん」、名物の「おぼろ豆腐」などがあります。「おぼろ汁」はショウガ風味のあんかけで、おなかの中からポカポカ温まる郷土料理ですが、「おぼろ豆腐」については以前にもこのコーナーで紹介した覚えがあります。
ついでにもう一度紹介しますと、江戸時代末期に、京都の修行僧によって涌谷地方に伝えられたものだそうです。滑らかなおぼろ豆腐は、ネギやショウガをのせて冷奴風に食べても美味しいが、秋から冬にかけてはシイタケや油揚げなどを入れた温かい「おぼろ汁」がおすすめということで、この季節に再登場してもらったというわけです。
ショウガが体にいいことやよく温まることは広く知られていますが、この「おぼろ汁」はまた格別で、今ではすっかり定着した「おぼろ豆腐」のブランドとともに人気のメニューに育っています。冬休みのひととき、天平のろまんに触れながら、暖かい「おぼろ汁」を家族で楽しむという企画も面白いのではないでしょうか。