美里町の「すっぽこ汁」
「すっぽこ」というのは、この地方の方言で野菜のはし(しっぽ)を意味する言葉です。親類や近所の人が集まる法事などの際、料理で使った残りの野菜を使ったまかない料理としたのが始まりだそうです。野菜の種類は豊富で、豆麩がとろみのついたスープに入って栄養満天の料理です。宮城県ではおくずかけと呼ぶところが多いようです。
野菜のうまみが椀の下に入っているうーめんにも染みてとても美味しいですよ。とろみがついているのは、寒いときに食べると温まるように工夫されているためです。「食堂上野屋」は、丼やうどん、そば、定食などを扱っている食堂ですが、すっぽこ汁は単品で何と400円、ご飯やサラダがついた定食は750円で食べられます。
大崎市内や陸羽東線沿線の参加店で、普段はメニューにはないまかない食や常連さんの特別メニューなどが味わえるグルメイベントが12月31日まで開催されています。各メニューは1000円以下ということです。このほかにも、「いせや食堂」「幸楽」「ひっぱりだこ」「だいちゃん食堂」「神寺松景院」「鮨処大番」などで、すっぽこ汁が食べられます。