柳津虚空蔵尊
日本三虚空蔵尊のひとつに数えられている柳津虚空蔵尊は、神亀3年(726年)に万葉集で知られる行基が虚空蔵菩薩を刻んだことに縁起し、御本尊の脇に従う大黒天と毘沙門天は、弘法大師の作と伝えられている。現在は大土山の西麓にありますが、創建当時は山頂にあったと伝えられています。高さ10.5m、幅7mの大鳥居は、木製の鳥居としては東北一、全国でも三番目に大きいとされています。
境内には、撫牛という素焼きで造った臥せた牛の像があり、これを撫でれば家内安全・商売繁盛・如意吉祥のご利益があると言われています。また、一心に祈れば1つだけ願いが叶うと言われている七不思議と呼ばれるものがあります。「縁結びのケヤキ」は縁結び、イボ取りの神様、現在は焼けてしまっています。「雫の桜」は葛西氏の奥方が植えたと言われ、葛西氏滅亡後、晴れの日になると涙(雫)を落とすと言われています。
「一夜の松」は本堂の屋根吹替えの時に虚空蔵が曲げたと言われる樹齢350年以上の松の木、「月見の井戸」は空海(弘法大師)が昼間、この井戸に月・星を写して見せたと伝えられています。「片葉のよし」は中納言大友家持の庵の跡に生えていたと言われています。「黄土山の黄金水」は行基の秘法で湧き出た水。無病息災の水と言われています。「子育ての松」は幹の間に杉の木が見え、さながら子育てをしているように見えます。