驚きましたね、油が上がると小豆が下がるなんて!
風が吹けば桶屋が儲かるというのは、昔からある言葉でこじつけなのかもしれませんが、結構便利な言葉として使っています。ただ、ありえないことを強調する場合に、なかば冗談で使うだけなのですが、油と小豆の関係は因果関係がはっきりしているようで、どうやら冗談ではなそうなのです。その連鎖反応のプロセスは以下のようなものだそうです。
まず、原油価格が高騰したので、その防衛策としてバイオエタノールの需要が高まりました。そのため、この原料となるサトウキビの需要が高まったため価格が上昇しました。ここまでは極めて論理的で解かりやすいですよね。また、その結果、砂糖も値上がりするというのも当然と受け取れます。さて、ここからが解かりにくいところです。
小豆は関税割り当て制度で年間2万5千?3万?の輸入枠が設けられ、これを超えて輸入する場合は、400%の関税がかけられることになっています。これは国内農家を保護するためです。しかし、安価な加糖あんには輸入制限がないので、勢い増加することになりました。これに和菓子の需要低迷、国産小豆の豊作が災いし、小豆が値下がりしたというメカニズムです。これのどこが国内農家の保護なのでしょうか?