みやぎ三陸黄金海道?その5
陸中海岸国立公園は、岩手県久慈市から宮城県気仙沼市まで南北180?、面積1,212haの太平洋岸の公園です。リアス式海岸で知られこのあたりには、久慈、宮古、釜石、大船渡、そして気仙沼などの多くの漁港が点在していますが、これらの港を結ぶ海岸線上にある唐桑半島には、巨釜(おおがま)半造(はんぞう)と呼ばれる景観が続いています。
その中でも、巨釜の海中にニョッキリと灯台のように立っている「折石(おれいし)は見事です。また、陸中海岸国立公園の最南端に位置する岩井崎石灰岩の岩礁では、有孔虫やサンゴの化石を見ることができますし、潮吹岩では満潮時であれば十数mも岩の間から潮を吹き上げる光景が見られます。
さらに南下すると、旧志津川町(現三陸町)と旧北上町(現石巻市)の堺にある神割崎があります。二つに割れた奇岩の間から見える太平洋が何ともいえない景色です。神割崎の名前は、その昔、村同士の境界争いを仲裁するため、神様が二つに割ったという言い伝えによるとされています。いずれ劣らぬ景色と潮風が自慢の黄金海道です。